【役立たずって言うな~ 心理士の読書散歩 No.12】
役に立つとか、立たないとか。
そういう基準って、時々とても残酷で、
大雑把すぎるものに見えませんか?
役に立つかどうか、どうやって判断するのでしょう?
契約を沢山とれる営業さんは、役に立つ社員?
家計のやりくり上手な妻は、役に立つ家族?
もし契約がとれなくて、家計はギリギリだったなら?
その人は「役立たず」なのでしょうか。
あまり花が咲かなくなった庭の木は、役立たずでしょうか。
蕾が膨らんできたのを、毎年眺めてほほ笑む人がいても?
ひび割れて、お茶が飲めなくなった湯呑は、役立たずでしょうか。
誰かとのお茶の時間を思い出して、涙ぐむ人がいても?
役に立つか、立たないか、そんな基準では測れない
意味や価値を知ることは、世界を豊かに耕すような気がします。
画像ネタ元『ツクツク図書館/紺野キリフキ著』
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