【予測不能の強み ~ 心理士の読書散歩 No.9】

一寸先は闇というけれど、その闇は怖いだけのものかな?
闇って見えないし、何があるかわからないから怖いけど、怖いものしかないのかな?

「わからない」ことを、怖がるようになったのは、いつからでしょう。
子どもの頃は、わからないことは面白いことでもあった気がします。
「これ、なんだろう?」「どうして、そうなるんだろう?」

天気予報に始まり、経済の動向、AIによる嗜好分析など、 「予測」「見える化」「コスパ」を重宝する時代です。
でも、本当のところ「一寸先は闇」として存在している世界。
次の瞬間に、わたしが、あなたがどうなるのか、本当は誰にもわからない。

闇からは、事故や災害、病気など「怖いもの」を連想しがちです。
だけど闇の中には、「面白いもの」があるかもしれない。
「わからない」というのは、そういうこと。
子どもの頃は、怖がりながらも面白がって、わからなさという闇へ近づいた。
自分のなかの子どもと手をつないで、今日も一寸先の闇へ歩き出す。

画像ネタ元『おいで、アラスカ!/アンナ・ウォルツ著』

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