【水槽から海へ ~ 心理士の読書散歩 No.8】
ここは狭すぎる。息が詰まる。もっと広い自由な場所があるはず。ここではない、どこかへ。
フツーに生きるって、なんでこんなに息苦しくて、疲れるの?
コロナ禍にあって、同調圧力というキーワードが、日常語になりました。
その一方で、多様性というキーワードも注目されています。
これは両立するものでしょうか?
「同じであれ」と求められる水槽にいるような閉塞感で、
「自分らしく」と言われても、そんな泳ぎ方がわからない。
水槽の外は、もっと多様で、広くて、自分らしく泳ぎやすいのかな。
でも、この透明の壁に、実は守られていたりもする?
ここにいれば、知らないものは入って来ない。
嵐もなくて、新しい泳ぎ方ができなくても溺れない。
それなのに「海で泳いでみたい」と囁く声は、
進化や成長を目指す本能のようなものでしょうか。
画像ネタ元『夜空に泳ぐチョコレートグラミー/町田その子著』
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