わたしの証 ~ 心理士の読書散歩 No.4
コレがあるから、わたしはわたし。あなたは、あなた。コレって何?
触れる身体?考えてる脳?揺れ動く感情?
昔のひとは、「ここにいる自分は、夢ではないと言い切れるのか?」と悩んだりもしたらしい。夢を見ている夢っていうのもある。どこまでが「わたし」なのか、もうわからなくなります。
今は、AIがあたりまえの世の中。もし、わたしの身体とそっくりの人形に、わたしの脳と同じ働きをするAIを搭載して、わたしの感情の揺れパターンも再現できるとしたら…?「わたし」との違いって何だろう?魂?それってどんなもの?
コレがあるから、わたしはわたし。わたしは、ここに居る。
そう言い切れるのって、とても繊細なことだと思います。
だからこそ、唯一無二の存在として、わたしが居ること、あなたが居ること、そして一緒に居ることのかけがえのなさを、心のなかで抱きしめたいと思うのです。
画像ネタ元『密やかな結晶/小川洋子著』
→ 心理士の読書散歩 から京都市役所前カウンセリングルーム坪庭のホームページへ